大嫌い



しじまが持ってきたのは、一つの木の箱だった。
中には異国の言葉で書かれた紙が入っていた。

じじいが笑って、うなづいて、そんで涙をにじませて、またうなづいた。

何?としじまが聞くと、


これは、


おまえと、俺が、


親子だって言う、証明書だよ。


そう言った。


( 9 / 11 ページ) Prev < Top > Next