服をきゅーっとひっぱって
またきゅーっと噛んで
ちゅっちゅっちゅっと、青樹が吸ってる
「なんで服吸うんだよー」
「りょうちゃんの服うまうま」
「うまうまじゃないだろー、
よれよれになるだろー、
それにばい菌いっぱいだぜ、よせよぉ」
「りょうちゃん」
青樹がなんだか、きゅっとこっちを見た、
うるるんって目がうるんでて、どうしよう、可愛い。
「りょうちゃんだいすきよ」
んふーーーって言いながら、青樹が俺の胸に顔をこすりつける
すきすきーーーーって、あほかこいつ、もー、子供か。
「そんなに好き?」
「んー、りょうちゃんの胸は暗いですね」
「おまえそれ、おまえが目ぇ、つぶってるからだろ
目ぇあけろよ」
「だってあけたら、りょうちゃんが見えちゃうもん」
「見えたっていいだろ」
「見えたらはずかちーもん」
「はずかちーのかよ」
「はずかちぃ」
でへへへへ、と青樹が笑った。
そのほほをがっとつかんで、
ぐいっと引き寄せた、青樹がびっくりしたように、俺を見上げる
「りょうちゃん、なに?なに?」
「おまえ……可愛いよ」
そっとキスした、舌でぺろっと唇舐めて、ちゅっちゅっちゅ、
「んーーーーー」
青樹が困ったように身をよじる、逃がすもんか。可愛い、可愛い。
「あおきぃ」
なんかもうたまんなくなって、青樹を胸にかきいだいて、
ぐりぐりする。んーーーーっと青樹がまた嫌がる、
「りょうちゃん……」
「ん?」
「しあわせ……」
「そっか」
うあーもー嬉しいなぁ、こいつ幸せなんだって
俺の胸の中で幸せなんだって、ため息ついちゃって
どうしよう、嬉しいなぁ

今度はそっと、ついばむようにキスをした。
青樹の唇はやらかくて、温かくて、

この世で一番、気持ちがいい。