没文・ササン


ルィジン、きみはなにかをどんなものにしたい?
ぼく?ぼくはなにかがしあわせであればいいとおもうんだ。
なにかがなにになるかは だれもわからないけどね。
ぼくたちがつくったものが、ふこうになるのは
みたくないんだ。

きょうはなにかのきげんがいい。
ルィジン、いっしょにみにいくかい?
ほかのやつらはきょうみがないようでこまるよ。
ぼくときみだけだな、なにかをみにいったりするのは。

きょうはなにかのきげんがわるい、
ルィジン、ちかづくなよ。
おまえは「ふあんてい」なようそだから、
なにかにすこしえいきょうしているんだ。
ぼくら?ぼくらはこていのようそだからな。
なにかに あたえる「ち」が きまっている、
つまりよそくできるんだよ。
ルィジン、おまえだけさ、よそくできないのは。

なにかができあがるのが、
たのしみでもあり、
かなしみでもある、
ずっとできあがらなければいいと、
すこしはおもうんだ、ぼくでもね。
ここはいごこちがいいから。

なにかはずっとずっとあとになって
なんてよばれるようになるんだろうな。
しあわせのことばで よばれればいいな。
なんだか そのことばをつぶやいただけで
ほんわかするような。
なにかって そういうものだろう?

ルィジンもきになったのかい?
そうだね、きょうはなにかはないているね。
うみにまぎれて、すこし、きこえにくいけど。
なにかのかなしいことって、なんだろうな。
ぼくにはそうぞうもつかない。
きっと、ゆめみがわるかったんだろう。

ルィジン、きみにとってなにかとはなんだ?
ぼくにとってはこどもみたいなものだ、
でも、みんなはそうはおもっていないようだ。
すこしさみしいようなきがしてね。
でもみんな、なにかをすきなことだけはたしかだ。

ルィジン、なにかのために、このこうじょうはある、
ルィジン、なにかのために、ぼくらはいきている。
でもぼくらはちっともふしあわせじゃないんだ。
それはぼくら=なにかだからさ。
けっきょく、ぼくらはぼくらのためにいきているんだよ。

もうすぐ、なにかがおわるよ。
ルィジン、ながかったのか、みじかかったのか。
かんがえてもわからないね。
ルィジン。これでやっとかいほうされるとおもうかい?
あまーい、つぎがぎゅうっとおしているんだからな。
きをぬくんじゃないぞ。

あとすこしでなにかがおわる。
ルィジン、やりのこしていたことは?
なにもないかい?もうないかい?
もう、なにかはつくれないんだよ?

みてごらん、なにかがあんなにかがやいているよ。
さようなら、なにか、
ぼくらのてからはなれたなにか。
こうじょうはもう、きみのためにははたらかない。

・・・・ルィジン。
すこしだけ、なけるね。
なにかとわかれるときは、いつもそうだ。
すこしだけ、なけるよ。
うれしさのほうがつよいけど。

さようなら、なにか。
これからはずっと、きみはきみのために。
■■■■
ササンの、没文です。

ササン、性格が違うような・・

違います。
なにかをやたらにきにかけています。

何で変わったんですか?

最初は、独白形式でやっていこうかなぁと思ったんです、が、
つまらなくなってー
いつも通りじゃん、これじゃ、とか思って、
工場のなんか、みんなが、ぎっこんばったん働いて、
仲が良くてーってのを作りたかったから、
会話方式に変えたの。
そしたら、性格も変わっちゃったの。

相変わらずなーんも考えない人ですね。

ヒポポタマスですから。

開き直るな。
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