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2005
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許されるなら―光根―
「おい、くる」
光根を触っていると、和衛が入ってきた
いそいでカーテンを閉める
「光を入れるなッ
駄目になるだろッ」
「…こんなの、どうだっていいじゃん」
怒りが吹き上げた
思わず、殴りそうになった
「…」
ぐっと堪えていると、和衛がごめん、と言った
「お前にとっちゃ大事なものだったっけ」
「…何しにきた」
「別に。お前の顔、見たくてさ」
ふふ、と笑う。
きゅうに怒りが消える、可愛い顔
カプセルに入った小さな光根を弄りながら、
和衛が俺に
「父さんが、今度一緒にランチしないかって」
「え……」
お茶を淹れる手が途中で止まる
俺、行っていいの?
行ってもいいの?
え。
「お前も来るだろう?」
「え…あ、おれ、いって、いいのか?」
「当たり前だろ。
お前、さ。もっと図々しくなれよ」
なんだか和衛は寂しそうだった。
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2005-07-30
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「おい、くる」
光根を触っていると、和衛が入ってきた
いそいでカーテンを閉める
「光を入れるなッ
駄目になるだろッ」
「…こんなの、どうだっていいじゃん」
怒りが吹き上げた
思わず、殴りそうになった
「…」
ぐっと堪えていると、和衛がごめん、と言った
「お前にとっちゃ大事なものだったっけ」
「…何しにきた」
「別に。お前の顔、見たくてさ」
ふふ、と笑う。
きゅうに怒りが消える、可愛い顔
カプセルに入った小さな光根を弄りながら、
和衛が俺に
「父さんが、今度一緒にランチしないかって」
「え……」
お茶を淹れる手が途中で止まる
俺、行っていいの?
行ってもいいの?
え。
「お前も来るだろう?」
「え…あ、おれ、いって、いいのか?」
「当たり前だろ。
お前、さ。もっと図々しくなれよ」
なんだか和衛は寂しそうだった。