「自転車ちりんちりんだねぇ」
「ちりんちりんだねぇ」

馬鹿みたいなこと言いながら
手をつないで階段を一歩ずつ下りていく

「夕日ちりんちりんだねぇ」
「ちりんちりんだねぇ」

サヌの口元がさっきっからゆるみっぱなし
ちゅぱっとほっぺにキスすると
いあんと嫌がった

「何がいあんだ」
「くすぐってぇんだよ」
「くすぐってぇか」

くすくす笑いながら、夕焼けの中へおりていった