玉
>>
絵
> こちょばいさん
こちょばいさん
好きと嫌いはどう違うんだろうねーなんて話して
好きが好きなら嫌いも好きじゃないかしらん、なんて話して
新聞を読み続けている。
たたみに落ちた髪の毛が、扇形に広がって、
こっちから見るとパンツが丸見えだ、
僕が贈った虎縞ぱんつ。
曇りガラスにうつった姿が
なんだか蟹みたいでおかしい、
一緒に住んでから三日目、
もう既に、何十回とけんかしている
頑固だし、こっちだって頑固だし
こちょばい!といきなり叫んだ、
なんだと振り向いたら、
足をぐぐぐぐっとまげて
こちょばい!
こちょばい!
叫んでる。
「なんだよ」
足の裏こちょばい
「かけよ」
かいてぇー
やぁだ、と答えて、ガラスに向き直った、
曇りガラスはぼんやり、湯気、
光のつぶを映してる
す、き、
と書くと
いつの間にか起きていたこちょばいさんが
足の裏をこりこり掻きながら
それ、俺のことぅ?と嬉しそうに呟いた。
SS付き
2005-12-09
22:21:23
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好きが好きなら嫌いも好きじゃないかしらん、なんて話して
新聞を読み続けている。
たたみに落ちた髪の毛が、扇形に広がって、
こっちから見るとパンツが丸見えだ、
僕が贈った虎縞ぱんつ。
曇りガラスにうつった姿が
なんだか蟹みたいでおかしい、
一緒に住んでから三日目、
もう既に、何十回とけんかしている
頑固だし、こっちだって頑固だし
こちょばい!といきなり叫んだ、
なんだと振り向いたら、
足をぐぐぐぐっとまげて
こちょばい!
こちょばい!
叫んでる。
「なんだよ」
足の裏こちょばい
「かけよ」
かいてぇー
やぁだ、と答えて、ガラスに向き直った、
曇りガラスはぼんやり、湯気、
光のつぶを映してる
す、き、
と書くと
いつの間にか起きていたこちょばいさんが
足の裏をこりこり掻きながら
それ、俺のことぅ?と嬉しそうに呟いた。