プレゼント

君へのプレゼントを選んでいました。
空からは絶え間なく雪とも雨ともつかないものが降って
俺の肩を濡らしていました。
不意に大変泣きそうになって、慌ててガラス窓を覗き込んで

誤魔化しました。

俺は大層君が好きなのだと思うのです、
君に気に入るものが見つけられなかったら、
そう思うだけで大層辛いのです

君ががっかりした顔を隠そうと、取り直そうと笑ったり
俺に慰めやお世辞や、なんとか取り繕う言葉を

言ったら、

そんな焦った気持ちにさせたら

そんな風に考えていたのです


そんな時にあんぽんたん、後ろから抱きしめるとは何事ですか

ビックリしすぎて、びっくりしただろ! なんて聞いてくる君を

とても愛しくて、噛み付いてしまってごめん

やっぱり俺は随分否定的だと思うのです

君の馬鹿さ加減がいいかげん、好きすぎて困るのです