キスマーク

「おまえと寝た後はチョッパヤでだるい」

目つきが悪い所為でいつも損してばっかりで、
本当は何より純粋でばかなくせに
誰より傷つきやすいくせに
そんな男が、髪をかきむしりながら笑う

「はよ寝たいな」

泡が髪を滑り落ちていく

黙って見とれていると、何を見ている、と笑う。


「キスマーク」

「あん?」

「隠していけよ、明日、またからかわれるぞ」


「へーへー、くそったれセンセー」

うっとりしたように、首筋の赤いあとを、指でなぞる

「自分でつけたくせに」

可愛かった