―今日はまよにーの誕生日だねぇ
―まよにーは何歳になりましたか?

―三つです、これだけです

―ぷにぷにした指だなぁ

―ひゃあ、なめなめはだめです、ととさま

―可愛い指だなぁ、まよにーは可愛いなぁ
―まよにーももう三歳か

―みっつです、大人です

―大人かぁ

―そうです、大人のキスだってできるんです

―ナニィ、だ、誰としたんだ、まよにー

―はう?まだしてません、で、でもできるです

―(なんだ、よかった)
―(こ、ここで父様と練習してみるか?なんて言ったらどうなるだろう、どうなるだろう)
―(イケナイ!ちんくしゃ、それはいけないぞ、ぁぁでも可愛い唇…)

―ととさま、おたんじょうびにはぷれぜんともらえるって、ほんとですか?

―はう!?き、キスが欲しいのかね?まよにー

―う?ちゅうでもいいんですが、まよにーもっと欲しいものがあります

―んん、キスはいいのか(残念だったりがっかりだったり)

―まよにーととさまと愛したいです

―ブフウッあいぃぃ!?

―あ、あ、だ、だめですか?

―い、いや、ごほん、まよにー、あいってなんだか分かってるのか?

―よく分からないです、でもみみひゃは、
―それは気持ちよくてすばらしいものだって言ってたです

―(あんにゃろ)
―いやいや、まよにー、それはだめだよ

―だめですか?ととさまとあいはだめですか?

―い、いや、なんというか…
―禁断というかまぁそれはそれで俺は別に構わないが
―まよにーが後ろ指さされるのはいやだというか

―ととさま?ととさま?

―ハッ、と、とにかくだね、まよにー、
―「愛し合う」のはもうちょっと大人になってからだねぇ

―まよにー大人です、もう三歳です

―んーせめて18を超えないとなぁ

―ええ、18まで後何年ですか?

―15年だよ

―長いです、まよにー待てないです

―わがまま言うんじゃないよ、まよにー
―それにね






ととさまの「あい」なら
まよにーはもう手にいれてるんだから…