きずもの |
捨て子の淫魔。右目のつぶれた淫魔。愛されたことのない彼は、想い人である「ハネ」に、ある日惚れ薬を飲ませる。一度だけの愛、一度だけのセックス。それだけでいい。それを味わえたなら、これからさき、どんなに憎まれても、嫌われても生きていける。そう、思って。
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いっぱいいっぱい好きなひと |
ある日、ベビーフェースの美少年、細川を助けた時から忍ぶ恋が始まった。いくら好きでも、相手はホモなんか大っきらい。キスはできれども、手を出すことはできない。そんなこんなの毎日の中、クラスメイトの一人、竹内が「ホモ」だっていう噂が広まった。親近感を持つ小江に、細川は嫉妬するような素振りを見せて……。ほのぼの甘々、純愛ラブストーリー。少し切ない甘酸っぱい青少年の恋模様をどうぞ。
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春の待ち人 |
父さんが「罪」を犯した日、街に捨てられた「カーヤ」。彼は愛を求め、売夫に電話する。父さんが本当に「罪」を犯したのか、知らないままで…。父の罪とは。彼の想いとは。切ない愛が交差する、行き違いの物語。
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ななう |
冬の日に、彼に出会った。
一目惚れだった。 彼を追って、サークルに入ったけれど、 彼は自分を嫌うばかりで…… とある冬の日、大学生たちの、恋の物語。 |
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つきあかり、あのひ、なみだ |
悠は春と対極の存在だった。頭が良くて、きらきら光っていた。そんな悠に廃屋に連れてこられた春は、そこで「闇虫」に食まれる少年を見る。春は少年に見覚えがあった、クラスメイトで、人気者の「季志」。悠は春に、彼の話し相手をしてくれと頼まれる。「悠」と「春」と「季志」の、奇妙な共同生活が始まる……
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