:::
酔いの玉
>
CG
> 淡い逢瀬
あめがしとしと、降り続く
オオギョウのはっぱを一本もらって
あの人のところへいそいだ
あの人は、倒れた巨木に座り
小雨の色に濡れていた
髪にかかる霧のような水滴に
光が落ち、
私を見つけて、彼の瞳がたゆむ
会いたかった
ため息をつくように、あの人はつぶやいた
会ってはいけない恋
会ってはいけない人
男同士だから
誰が決めたルールだろう、
こんなに愛しいのに
抱きしめることも
接吻することさえもできない
あの人に触れないように、
私は佇んで、はっぱをさした
月に一度、こうして会うだけで、精一杯で
もっと、会うことをふやしてしまえば
触れることを許しあえば
きっと、どこまでも落ちていく
ただ何も言わずに、あの人の唇を見ていた
雨でしめったふくよかな赤は、やっぱり何も言わずに
雨の音を聞いていた
いずれ
いずれ私達は、境界線を越える
●壁紙●
[1024 * 768]
[800 * 600]
※個人のデスクトップでの使用以外はやめてちょ♪
淡い逢瀬
2004-02-01
18:43:48
... 前頁「だいすき」へ
... 次頁「捕らわれ人」へ
:::
酔いの玉
>
CG
> 淡い逢瀬
Copyright © by ahito.com All Rights Reserved.
オオギョウのはっぱを一本もらって
あの人のところへいそいだ
あの人は、倒れた巨木に座り
小雨の色に濡れていた
髪にかかる霧のような水滴に
光が落ち、
私を見つけて、彼の瞳がたゆむ
会いたかった
ため息をつくように、あの人はつぶやいた
会ってはいけない恋
会ってはいけない人
男同士だから
誰が決めたルールだろう、
こんなに愛しいのに
抱きしめることも
接吻することさえもできない
あの人に触れないように、
私は佇んで、はっぱをさした
月に一度、こうして会うだけで、精一杯で
もっと、会うことをふやしてしまえば
触れることを許しあえば
きっと、どこまでも落ちていく
ただ何も言わずに、あの人の唇を見ていた
雨でしめったふくよかな赤は、やっぱり何も言わずに
雨の音を聞いていた
いずれ
いずれ私達は、境界線を越える
●壁紙●
[1024 * 768]
[800 * 600]
※個人のデスクトップでの使用以外はやめてちょ♪
淡い逢瀬