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酔いの玉
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CG
> 蛇慈
クワイの森には、
鬼が住むと言う―――――――――――――――――――――――――…
もう何時間経っただろう、
冷たい滝にうたれ、
熱は徐々に失われていく。
しけった乾パンを齧り、
水筒に水を汲み、飲み込む。
やっと血が止まった足は、
白く色を失っている。
助けは来ないだろう。
ここまでか。
大晦日に、なんてことだ。
きっと、初日の出はおがめない。
ろくでもない人生だった。
最後までついてない。
ため息をついてあきらめかけた時、
ふと、現れた人影があった。
白く艶々とした肌、
くっきりと、鮮やかな赤で描かれた蛇―…
鬼…?いや、これは。
― EEAAA**b++EREGG?
不思議な言葉を彼は口にした。
そして私に近づいてくる。
少しの恐れで、後ずさると
なんでもない、というように、微笑んで首を振る。
― ・EEOPAGAB・・・AA,CCEDEG
そこに生えていたたけあるしなやかな葉っぱを取り、
私の足に巻きつける。
痛みが治まった。
…彼が、いっそ微笑んで、私をじっと見上げた。
―…EA-DTA,DE・・・DABAC
ぷっくりした唇が動くのを、
じっと見ていた。不思議な気持ちだった。
彼が私の隣に寝転ぶ。
何を考えているのだろう。
そっと私の胸に手を置いて、心音を確かめるように、
目を閉じる。
何を考えているのだろう。
…A・・DA・・・・
不思議と警戒心は沸かなかった。
彼のぬくもりに、冷え切っていた体が温まる
私はこの先彼に堕ちるのかも知れない。
ふと、そう思った。
2004-12-31
15:55:58
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鬼が住むと言う―――――――――――――――――――――――――…
もう何時間経っただろう、
冷たい滝にうたれ、
熱は徐々に失われていく。
しけった乾パンを齧り、
水筒に水を汲み、飲み込む。
やっと血が止まった足は、
白く色を失っている。
助けは来ないだろう。
ここまでか。
大晦日に、なんてことだ。
きっと、初日の出はおがめない。
ろくでもない人生だった。
最後までついてない。
ため息をついてあきらめかけた時、
ふと、現れた人影があった。
白く艶々とした肌、
くっきりと、鮮やかな赤で描かれた蛇―…
鬼…?いや、これは。
― EEAAA**b++EREGG?
不思議な言葉を彼は口にした。
そして私に近づいてくる。
少しの恐れで、後ずさると
なんでもない、というように、微笑んで首を振る。
― ・EEOPAGAB・・・AA,CCEDEG
そこに生えていたたけあるしなやかな葉っぱを取り、
私の足に巻きつける。
痛みが治まった。
…彼が、いっそ微笑んで、私をじっと見上げた。
―…EA-DTA,DE・・・DABAC
ぷっくりした唇が動くのを、
じっと見ていた。不思議な気持ちだった。
彼が私の隣に寝転ぶ。
何を考えているのだろう。
そっと私の胸に手を置いて、心音を確かめるように、
目を閉じる。
何を考えているのだろう。
…A・・DA・・・・
不思議と警戒心は沸かなかった。
彼のぬくもりに、冷え切っていた体が温まる
私はこの先彼に堕ちるのかも知れない。
ふと、そう思った。