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絵
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無題
北を治める王は実は武術の達人だ。
「また、娼婦をいれたのか」
遊びにいくと王は床で「天体万引力」と書かれた本を読んでいた。床に女のものであろう、下着が散らばっている。
「そのうちやまいになるぞ」
相変わらずの王に少々呆れながら言うと、王はあくびをして答えた。
「安心しろ、病にはならん」
「…何故言い切れる」
「その黒髪はいつまで伸ばす気だ?」
「お前も長髪だろうが」
「…私のはおしゃれだが、お前のはもさい」
言うじゃないか、と笑って言うと、王はその本を裏返して私に見せた。女が男のものをほうばっていた。
「…綺麗な絵だな」
「…それだけか」
「他になんと答えればいい」
剣をほどき、隣に置く。
王が笑った。
「自慰はしているか?」
「…」
七ヶ月前になる。私はこの王に「性」を教わった。いきなり王が私を羽交い絞めにし、縛りつけ、性器を口に咥えたのだ、あの、絵のように。
目をそらすと、嘲笑するようにまた笑う。
あれ以来、何度か自分で扱いた。
一時期は自分が狂っているのではないかと思う程―…
気づいたら、王が私の目の前に居た。白い素肌に、剣の跡が残っている。私がつけたものもある。
「溜まっているんじゃないか?」
「…、くだらない」
なんとか笑うが、手が剣を往復している、―気づかれるだろう。
なんのために此処に来たのか
「なんのために此処に来たのだ?」
七ヶ月も何をしていたのか
「ためらっていたのだろう?」
王が乗り出す。私の唇に唇が触れる。
体が震える。舌を吸われ、胸の突起をつままれる
何故、抵抗しないのだろう
「…ここは随分分かりやすい」
王が笑う。
触られて、息を飲んだ。
もう既に、起立している物を、彼の指が上下する
「…ッ…………………………………ぅ……………」
息を殺すので精一杯だった。
耳元に、王の唇が吸い付いて言う
「…私のものを咥えてもらおうか。
…そしたら、
あの先を教えてやろう」
私は狂っているのではないかと思う。
そうでなければ、分からない、
王のことを思い出しながら、自分を慰め続けた七ヶ月が分からない、
そして、今、
彼に口づけする意味も…。
SS付き
2005-12-19
22:19:15
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「また、娼婦をいれたのか」
遊びにいくと王は床で「天体万引力」と書かれた本を読んでいた。床に女のものであろう、下着が散らばっている。
「そのうちやまいになるぞ」
相変わらずの王に少々呆れながら言うと、王はあくびをして答えた。
「安心しろ、病にはならん」
「…何故言い切れる」
「その黒髪はいつまで伸ばす気だ?」
「お前も長髪だろうが」
「…私のはおしゃれだが、お前のはもさい」
言うじゃないか、と笑って言うと、王はその本を裏返して私に見せた。女が男のものをほうばっていた。
「…綺麗な絵だな」
「…それだけか」
「他になんと答えればいい」
剣をほどき、隣に置く。
王が笑った。
「自慰はしているか?」
「…」
七ヶ月前になる。私はこの王に「性」を教わった。いきなり王が私を羽交い絞めにし、縛りつけ、性器を口に咥えたのだ、あの、絵のように。
目をそらすと、嘲笑するようにまた笑う。
あれ以来、何度か自分で扱いた。
一時期は自分が狂っているのではないかと思う程―…
気づいたら、王が私の目の前に居た。白い素肌に、剣の跡が残っている。私がつけたものもある。
「溜まっているんじゃないか?」
「…、くだらない」
なんとか笑うが、手が剣を往復している、―気づかれるだろう。
なんのために此処に来たのか
「なんのために此処に来たのだ?」
七ヶ月も何をしていたのか
「ためらっていたのだろう?」
王が乗り出す。私の唇に唇が触れる。
体が震える。舌を吸われ、胸の突起をつままれる
何故、抵抗しないのだろう
「…ここは随分分かりやすい」
王が笑う。
触られて、息を飲んだ。
もう既に、起立している物を、彼の指が上下する
「…ッ…………………………………ぅ……………」
息を殺すので精一杯だった。
耳元に、王の唇が吸い付いて言う
「…私のものを咥えてもらおうか。
…そしたら、
あの先を教えてやろう」
私は狂っているのではないかと思う。
そうでなければ、分からない、
王のことを思い出しながら、自分を慰め続けた七ヶ月が分からない、
そして、今、
彼に口づけする意味も…。